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言承旭が主演するドラマ『心星的淚光』。
先週の土曜日に最終回を迎えていましたが、私の方も、少しずつ遅れながらではありましたが、無事に最終回まで辿り着きました。

途中でも書いていましたが、このドラマ、とても好きな作品でした。
韓国版の『花より男子』では、ところどころ飛ばしながらの視聴となりましたが、こちらは飛ばしたりすることなく、とにかく見入ってしまっていました。

以前にも書きましたが、これまで言承旭が演じた役柄の中で、この程岳が最後まで見終わった今も、一番魅力的に思えます。
また、これまでどうしてもお嬢さん女優のイメージが強くて、苦手だった關穎なのですが、この作品では彼女を初めて魅力的な女優さんだと思えました。

言承旭、頑張ってましたね。
涙のシーンが多かったですが、とても自然でしたし、いつも通り、とにかくとても男前でした(笑)。
俳優としての彼も、この作品でこれまでとは違う表情をたくさん見せてくれたように思います。
悩んだり、苦しんだり、不安に押しつぶされそうになったり、その一つ一つの表情が魅力に溢れていました。
ただ、コミカルな表情など、笑いの部分については、『麻辣鮮師』の頃とあまり変わってないかも(汗)。
彼はやっぱり生真面目な人なんでしょうね。
コメディには向かないだろうな、なんて、そんなことを改めて思ってしまいました。
これからも、こんな素敵な作品にたくさん出会って貰って、魅力的な言承旭をたくさん見せてくれることを期待します。

最後にかけて、やや急ぎすぎじゃないかなと思うところはありましたが、見応えのあるドラマで、難病ものは大の苦手の私も、途中で放り出すことなく、ドラマの世界に浸ることができました。

この作品、とにかく嫌な人が誰1人登場してこないのがまず良いところ。
そして、私の場合、ドラマの世界にしっかりと入り込むことができたのも良かったです。
そこにいたのは言承旭ではなく“阿岳”で、關穎ではなく“董小鹿”で……。
登場人物の1人1人が、こちらが納得できる行動を取ってくれるので、現実に引き戻されることがなかったのかな、と思います。

日本でも放送されるはずですので、ネタバレを避けるために、以下の感想は折り畳んでおくことにします。

私にとっては、この作品の成功のポイントは小鹿の造型にあったように思います。
自分が亡くなったお母さんと同じ病気であることを知った彼女は、母親の姿を身近に見てきたからこそ、誰よりも自分がこの先どうなるかをリアルに実感できたはず。
そんな中で、一心不乱に仕事をし、周りの人のためにいつも心を砕き、常に走り続ける彼女の姿は、残された時間を見据えて、生き急いでいるように思えました。
いつも前向きで、周囲を大切にしてきた彼女だからこそ、症状がどんどん進む中、周囲の人間が彼女に対して常に手を差し伸べようとすることが、充分に納得できたのだと思います。
最期の時まで、周囲を思いやり続けた彼女の生きる姿勢に、思わずこちらも貰い泣きしてしまいました。

頑なだった阿岳が彼女と出会って、少しずつ変わっていくのも、そして少しずつ彼女に惹かれていくのも、これも小鹿の魅力が見ているこちら側に充分に伝わっていたからこそ、納得できたように思います。

そして小鹿の元恋人である譚一新(丁浩)。
自らの病気を知った彼女に理由も告げられないまま、一方的に別れを切り出され、2年後に偶然再会、その後も小鹿のために手を差し伸べ続ける彼の存在は、一つ間違えれば嘘っぽく感じられるかもしれないところなのでしょうが、これも相手が小鹿なら納得できてしまったんですよね。
彼が阿岳に言った「ずっと君にヒトコト言いたかった。僕たちは敵になるべきじゃない。だって、僕たちはどちらも小鹿を愛してるんだから」という台詞が彼の人柄を端的に表していますね。
この台詞がとってつけたような綺麗事に聞こえないのは、それまでの一新が、その言葉通りに小鹿を愛し続け、自分ではなく阿岳を愛している彼女の味方であり続けたからなのだと思います。
格好良いですよね、一新。

と、ご覧の通り(笑) ドラマの世界にしっかりと入り込んでしまっていたので、お話が進むにつれて、どんどん辛くなっていました。
特に小鹿のパパ・董爸(趙舜)の気持ちを思うと……。
大切な奥さんを奪った同じ病気に大切な大切な娘が罹ってしまったこと、娘が自分より先に逝ってしまうこと、それを知っていて、それでも小鹿と一緒に笑っている董爸の気持ちを考えると、それだけで胸がいっぱいになりました。
しかもその病気が遺伝によるものですからね……。

この点は小鹿の親友である達虹についても同じ。
小鹿のお母さんにも可愛がられていた彼女は、小鹿にこの先、何が起こるかを全て知っていて、それでも彼女を支え続けてきたわけですよね。
小鹿も含めて、この3人は笑顔の中で、それぞれがどれほどの涙を誰にも見せず、隠していたのかな、なんて思ってしまいました。

阿岳、一新、そして阿岳の幼馴染みであり、阿岳の元恋人・顏睿珊(曾愷玹)を愛し続ける李世傳(陳至愷)、魅力的な男性キャラが3人も登場しているのは楽しいところ(笑)。
ちなみに、私、阿岳も一新も大好きでしたが、特に世傳が好きだったかも(笑)。
結局、彼の一途な気持ちが、こちらも阿岳に似て とても頑なだった睿珊の心を少しずつ溶かしていったんでしょうね。

程媽の不器用な愛情や、細毛と婆婆の愛情に溢れた関係、阿岳を思いやる小偉……、緊密な家族の繋がりや、登場人物が互いを思いやる優しい気持ちを見せて貰えるドラマだったことで、辛い展開であっても最後までドラマの世界に入り込むことができたのかもしれません。

感動的なシーンや印象的な台詞もたくさんありました。
例えば、最終回、小鹿と出会ったことで、母親が自分を育て上げるのにどれほど苦労したかを初めて実感した阿岳がそれを程媽に告げるシーン。
董爸が細毛の婆婆に、小鹿の病気のことで、おそらく誰にも言ったことのないはずの泣き言を言うシーン。
婆婆が、小鹿に「身内の人間と一緒の時は言いたいことを言えばいい、笑いたければ笑えばいい、悪態をつきたきゃ つけばいい、それが家族ってもんだよ」と諭すシーン。
小鹿が手術を受ける時に、阿岳が言った「呼吸をするたびに思い出して。僕が君を愛してるってことを」という言葉、そして死を前にした小鹿が阿岳に言った「呼吸をするたびに、小鹿があなたをとても愛してたことを思い出して」という言葉。
本当に、枚挙に暇がないくらい、素敵な場面や台詞がたくさんありました。

生きること、死ぬこと、そんなことについてまで、自分自身を振り返りつつ考えさせられるドラマでもありました。
ここしばらくで、一番、いろいろなことを考えさせられたドラマだったと思います。
見る側の立場や生きてきた時間、そんなものによって、受け止め方の違ってくる作品かもしれませんね。
私自身も、これが学生の頃なら、これほど心に迫るものはなかったかもしれません……。
やっぱりいろいろな経験によって、ドラマ一つでも、見方が変わってくるものなんでしょうね。
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●Thanks Comment
『心星的淚光』終了 
小穂さま
おはようございます。
最終回までご覧になられたのですね。
私はまだ18話です。もちろん、最後までぼちぼちと見るつもりです。
小穂さんの感想を読んでいて、セリフをしっかり理解できるようになりたいとつくづく思いました。
残りの話はもっと集中して鑑賞できればと思います。
余談ですが、
うちのPCは当たりが悪く、今回で4度目の無料修理で初期化と相成りました。保証期間はとっくにすぎてます。それって!?です。新品にはかえてくれないものですね。
sasuma 2009/04/13(Mon)07:34:53 EDIT
見応えのあるドラマですね
sasumaさん、こんばんは!
なかなか放送のペースについて行けず、遅れながらでしたが、ようやく最終回まで到達しました(笑)。
だんだん辛い展開になってきて、見るのを躊躇ったりしたのも遅れた理由の一つだったんです。
1度見始めると、時間の許す限り、まとめて見てしまっていたのですが……。

sasumaさんは18話までご覧になってらっしゃるんですね。
後半はお話がどんどん辛い方向に進んでいきますよね。
私も18話くらいからは、ティッシュを握りしめ、涙を拭き拭き見入っていました(笑)。

このドラマ、本当に素敵な台詞も多かったですね。
ただ、私も中文で何となく理解できているつもりでも、それを日本語に置き換えようとした時に、適切な表現が思いつかなくて。

ドラマでは、東方明珠塔がとても印象的に使われていましたよね。
“物事はいろいろな見方ができる、悪いことに思えることでも良いところを探せるんじゃないか”みたいなことを小鹿が言っていましたが、こういう考え方は私自身も常に大事にしたいと思っていることだったりしました。
そんなこともあって、一層、小鹿に惹かれたのかもしれません。

阿岳や多くの人が彼女に魅了されたように、一視聴者だった私も彼女にすっかり魅了されていたように思います。
本当に、ここしばらく見たドラマの中で、一番好きな、印象深いドラマになりました。
難病ものは見るのが辛くて、苦手なので、おそらく言承旭が出ていなければ見ていなかったはず。
そういう意味でも、こんな素敵なドラマに出会うチャンスをくれた言承旭に感謝感謝です。

ところで、PCの調子は如何ですか?
4度目の修理というのにはビックリです。
>新品にはかえてくれないものですね。
そうなんですね。
4回も修理が必要になる状態なら、新品と交換でもよさそうなものなのに……。
Macユーザの知人の中には、1度修理してもまた不具合が生じたので、結局、初期不良ということで交換して貰った人がいましたが、メーカーとかその不具合の状態にもよるんでしょうね。
3度目ならぬ4度目の正直で、今度こそ問題なく快調に動いてくれるといいですね。
小穂 2009/04/13(Mon)22:40:55

●Thanks Comment
『心星的淚光』を見てます♪ 
続けておじゃまします!
このドラマを見ようかどうかものすごく迷っていたのですが、
小穂さんが紹介して下さった内容を読んで、ドラマを見始めました!

>悩んだり、苦しんだり、不安に押しつぶされそうになったり、その一つ一つの表情が魅力に溢れていました。
ですね!
後半は特にですよね・・・
「ただ悲しい、かわいそう」という印象だけが残るドラマになるのではなく、何か「希望」であったり見る人にいろいろな印象を与えてくれるドラマだと思いました。
うまく言葉に表現できないのですが・・・(大汗)


一度見始めたら続きが気になり、睡眠時間が激減しました(笑)
(もうそろそろ22話突入です
この週末で見終わる(笑)と思うので、見終わったらまた登場させていただきます~(笑)
ちろ 2009/04/18(Sat)13:41:00 EDIT
いろいろ考えさせられました
ちろさん、こちらにもありがとうございます。

私も、このドラマ、題材がヘヴィーなので、言承旭が出ていなければ見なかっただろうと思います。
言承旭が出ているから、とりあえず……という感じで見始めたのですが、見始めると止まらないんですよね(笑)。

言承旭のお芝居もとても繊細で、ちょっとした表情の変化が阿岳の気持ちの動きを雄弁に語ってくれていたように思います。
改めて、素敵な俳優さんだなと思いましたね。
いつまでもアイドル的な見方をされてしまいがちですが、アイドルというより、もうすっかり1人の魅力的な大人の役者さんですよね。

>何か「希望」であったり見る人にいろいろな印象を与えてくれる
>ドラマだと思いました。
本当に、その通りですね。
私も、ちろさんと同じく、上手く言葉にできないんですが、この作品は重苦しくて悲劇的なだけのドラマじゃないですよね。
勿論、悲劇的な部分は大きいんでしょうが、どんな状況でも、幸せとか希望は持てるんだと、そんなことを小鹿を見ながら感じていました。
小鹿は病気で、“生命”という面においては脆い存在ですが、同時にとても強くて、その脆さと強さの上に成り立っている彼女の優しさが、周囲の人に力や優しさを与えていたのかな、なんて思ったり。
本当に、いろいろなことを考えさせられたドラマでした。

見始めると、続きが気になって止まらなくなりますよね(笑)。
最後までご覧になったら、またご感想をお聞かせくださいね。
小穂 2009/04/18(Sat)23:59:56

●Thanks Comment
『心星的淚光』最終話まで見ました! 
こんにちは。

見終わりました!

小穂さんが仰るとおり、最後の方の急ぎ気味なところが残念でしたね・・・
ネタバレになりますが・・・
結婚式のシーン前後はもう少しゆっくり鑑賞したかったです。

>私も、ちろさんと同じく、上手く言葉にできないんですが、この作品は重苦しくて悲劇的なだけのドラマじゃないですよね。

見終わった今も、うまく表現できませんが・・・
重苦しいだけで終わってしまいがちなテーマですが、それだけではない「希望」であったり『何か』を与えてくれる作品だと思います

そして私も、阿岳や小鹿など登場人物の言葉に救われたり影響されたり、完全にドラマの世界にはまりました(笑)
見てよかったと思える作品ですよね♪
ちろ 2009/04/25(Sat)12:08:15 EDIT
“何か”を感じさせてくれたドラマでしたね
ちろさん、こんばんは!
ご感想をお聞かせいただいて、ありがとうございます。

最後にかけて、やはり急いでいる感じがしましたよね。
もう何話か増やして、もう少しじっくりゆっくり描いてくれれば、もっともっと感動的な作品になったのでは?なんて、欲張りなことを思ってしまいます。

>結婚式のシーン前後はもう少しゆっくり鑑賞したかったです。
ですね。
とても素敵なシーンだったので、余計にそう思いますね。

ドラマだとはわかっていても、阿岳や小鹿と一緒に笑ったり泣いたりしてしまっていたように思います。
もうすっかりドラマの世界に はまってしまっていたのですが、ちろさんも、やはり完全に はまってらしたとお聞きして、私だけじゃなかったんだとちょっとホッとしたり(笑)。
何より同じ思いを共有できる方がいらっしゃるのが嬉しいです。

>見てよかったと思える作品ですよね♪
本当に。
こんなにも「見てよかった」と思えるドラマは久しぶりだったかもしれません。
見終わった後、何だか周囲の全てに対して優しい気持ちになれるような、そんな気がしました。
優しく心に沁み入ってくるような、そんなドラマでしたね。
重いテーマなのに、ちゃんと希望や光が感じられて、いわゆる“お涙頂戴”のドラマになっていないのが素晴らしかったです。
台湾ドラマ界の底力を見た気がします。
小穂 2009/04/25(Sat)21:28:10
ご挨拶

いらしていただいてありがとうございます。
来てくださる方の限られたこっそりblogですが、お付き合いいただけましたら嬉しいです。

TBは受け付けておりませんが、コメントはいつでも大歓迎です。
古い記事についてのものでも大歓迎ですので、お気遣いなくコメントしていただければと思います。
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