『無極』

for Leslie Loversさんで見かけた日中友好新聞の記事。
　http://www.forleslielovers.net/materials/articles/nicchu2006_04.html

そこには『無極』（邦題・『PROMISE』）と哥哥について
触れた部分があります。

陳凱歌は無歓の役をはじめから張國榮をイメージしていた

謝霆鋒の演じた役ですね。
これをもしかしたら、もし、彼が健在なら、彼が演じていたかもしれない…。
私自身は陳凱歌（チェン・カイコー）はどちらかというと苦手な監督。
『覇王別姫』もそうですが、壮大過ぎて、決して好みとは言えない。
彼の作品は、張國榮が出ているから見る、というのが正直なところ。
『覇王別姫』は、彼に魅かれて映画の世界に入り込めましたが
彼が出ていない作品は、いつも途中でダウン。
王家衛（ウォン・カーワイ）と同じなんですよね。

ともすると監督が満足するための作品になってしまって
芸術性の名の元に、見る側の視点が抜け落ちてても良し、
みたいになっているものがある気がします。
陳凱歌がそうだというのではないのですが、私としては
ハチャメチャでも、観客を楽しませようとする、
そういう姿勢が感じられる映画がどちらかというと好き。
だからいわゆる「Ｂ級」とされる香港映画が好きなんですよね。

この『無極』という映画も、日・中・韓のスターを並べ、お得意の
「壮大なスケール」ばかりが強調されて正直、全く興味が持てませんでした。
でも、謝霆鋒が演じた無歓の姿は目にしているので、
あれを哥哥が…と、無駄な想像をしてしまいました。
きっとニコのとは違う趣のある無歓を見せてくれたんでしょうね。

哥哥がいなくて辛いことの１つが、こうやって「もし、彼がいたら」と
考えてしまうことかもしれません。

でもやはり考えずにはいられないです。

鬼月だからでもないんでしょうが、誕生日が近付きつつあるせいか
最近、やたらと哥哥のことを考えます。
特に、彼の歌が聴きたくてならないことが最近多いようで…。