『我家有一隻河東獅』

黄曉明から古天樂へ、おそらく通常とは逆のルートをたどってるんでしょうが
只今、古天樂の作品をちょこちょこと見始めています。
古仔は嫌いではなかったのですが、ちょっと苦手だったんですよね。
どうもキャラクターが重たい気がして…。
というか、焼け過ぎてるのが問題だったりして（笑）。

ですが、黄曉明に嵌って以来、「内地の古天樂」なんて呼ばれるだけあって
どこか面差しの似ている古仔にも俄然興味が。
もっとも、黄曉明自身は、古仔と似ていると言われるのは嫌なようですが。

改めて考えてみると、古仔の作品ってあんまり見てないんですね。
コメディは１本も見てませんでした。
そこで、見てみました『我家有一隻河東獅』。
共演は張柏芝。

シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」を彷彿とさせる内容。
でも、「じゃじゃ馬ならし」のラストは気に入らないのです、私。
そういうこともあって、『我家有一隻河東獅』の方が良いですね。
肩の凝らない楽しいコメディで、尚且つ、ちょっとホロッとさせられるあたり、
さすが香港映画。
やっぱり私はこういう映画が好きですね。

まず何が良いって、気性が荒く凶暴（笑）、加えて力持ちで怖い者なしの
柳月娥（張柏芝）が良いのです。
暴れっぷりがとても可愛い。
暴力的で、ワガママでも、基本的には真っ直ぐな人柄なのが伝わってくるので
見ていて気持ちいいんでしょうね。

そして彼女に怯える恐妻家・陳季常（古天樂）も良い。
彼女に怯え、虐げられているようで、ちゃんと彼女を愛してるんですよね。

粗筋はこんな感じ。
柳月娥はその気性が災いして、なかなか結婚できず。
そんな彼女がたまたま出会った陳季常と結婚します。
結婚後は当然、かかあ天下。
陳季常は自由に遊びに出ることもできず、大変です。
そんな彼、彼女が留守の間に皇帝の妹（范冰冰）と浮気してしまいます。
それを許せない月娥と季常を自分のものにしたい皇帝の妹……。
ここからは、結構胸に迫る話に変わっていきます。

古天樂を巡る２人の女性、張柏芝と范冰冰のキャラクターが対照的。
勿論、月娥の方が魅力的ですけど。
ラストの古天樂と張柏芝の涙のシーンはとても印象的。
思わず何度も見返してしまいました。

ちなみに、古仔にもすっかり嵌ってます（笑）。
次は『乾柴烈火』あたりを…。